イスラエルという国は聞いたことがあるけれど、どんな料理があるのか想像つかない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、イスラエル料理の定義から、実際に都内でも食べられる場所まで紹介します。記事を読んで気になった方は実際に足を運んで見てくださいね。
早速ですが、イスラエルでは何を食べるのでしょう。イタリアンやフレンチと違い、なかなかパッと出ないですよね。
結論、何がイスラエル料理かを巡っては、人によってかなり意見が割れます。イスラエル料理なんてないと言う人もいれば、その逆もいます。やや煮えきらない結論ですが、これにはいくつか理由があります。見ていきましょう。
理由①:イスラエルは移民の国
まず、イスラエルは世界中からユダヤ人の人々が集まってできた国です。
それも、モロッコやエチオピアなどのアフリカからドイツやポーランドなどのヨーロッパ、意外なことにイラクやイエメンなど多くの地域、国々から移民が来ています。
多様性に溢れているのですね。
そして移民とともに、各国から様々な料理も集まってきました。
例えば、オーストリアにはシュニッツェルという肉に粉をまぶして揚げた料理がありますが、現在イスラエルでもとてもポピュラーで、よく食べられています。
理由②:パレスチナとの歴史的背景
イスラエル料理の定義が難しいもう1つの理由として、歴史的背景があります。
イスラエルが建国されたのは1948年。第二次世界大戦後のことでした。実はまだ建国から100年も立っていない新しい国です。
そしてイスラエルができた場所には、ユダヤ人だけではなくアラブ人も住んでいました。彼らこそが、現在パレスチナ人と呼ばれる人々です。
この地域でもともと食べられていた料理は、イスラエルが出来た後から、”イスラエル” 料理として宣伝されることになります。当然、もともと住んでいた人からすると納得がいかない。
例えば、この地域ではきゅうりとトマトを切って、レモン汁やミントを混ぜたサラダがよく食べられています。アラブ (パレスチナ)の方々にとっては、アラブサラダと呼ぶ人がいる一方で、ユダヤ人の中には、これをイスラエルサラダと呼ぶ人もいるのです。
例えば、パレスチナ出身の友達の前で不覚にも口が滑ってイスラエルサラダというと、嫌われること間違いなしです。逆もまた然り。ややこしさがおわかりいただけたでしょうか。
なので筆者はどちらでもなく、Chopped Saladと無難な呼び名で逃げることにしています。(だって、どちらにも嫌われたくないんだもの..。)
ぶっちゃけ、イスラエルとその周りの国々は地中海沿岸という共通点があるので、料理も似ていたりします。(というと各方面からかなり怒られそうですがごめんなさい..)
結局、国境は人間が引いた線にすぎないので、料理も国毎にきれいに分かれているわけではないんですね。まどろっこしいと感じる方は深く考えずに、地中海料理と呼んでおけばオーケーです。
どちらが正しい、間違いという議論ではなく、これはややこしいトピックだということが伝わればうれしいです。
もし実際に現地にいく機会があったら意識してみてください。
具体的に何を食べているのか
やや遠回りになりました。定義のややこしさがわかったところで、実際にどんな料理か紹介します。
主にこんな食材を食べます。もちろんこれだけではありませんが。
- オリーブ
- きゅうり
- トマト
- レモン
- ピタパン
- ごはん (スパイスで味付けしたもの)
- チーズ
特によく出てくる料理をいくつか紹介します。
- ファラフェル
- フムス
- タブーレ
- シャクシューカ
- シュニッツェル
これだけかというと、もちろんそんなことはありません。場所にもよりますが、普通にイタリアンやタイ、日本料理も食べられます。
Sushi Bar Bazelというお店です。気になる方は機会があれば試してみてください。
イスラエルの都会、テルアビブという街はとくに多国籍の料理が揃っているので、日本料理が恋しくなった人でも大丈夫。住みやすさは抜群です。
実際に試したい人に。都内のレストランを紹介
実は、イスラエル料理は都内でも味わうことができます。
界隈ではかなり知られているお店なので、気になる方は、食べてみてください。
- シャマイム
- タイーム
- クンバドゥファラフェル
各店舗の詳しいレポートはTimeOutというメディアからの記事を参考ください。私の下手な説明よりよっぽどわかりやすいのでリンクをはります。
終わりに
今回、少しでも歴史や文化的な背景も含めて、イスラエル (とその地域)の料理の奥深さが伝われば嬉しいです。さらによく知りたいという方は、こちらの記事も読んでみてください。
それでは。