今回はハイファにあるイスラエル唯一の地下鉄・カルメリットの概要と具体的な乗り方を解説します。
イスラエル北部のハイファという街にあります。
カルメリットは全長2km、片道の乗車時間は約10分と比較的短いケーブルカー式の地下鉄です。
ハイファでの観光を考えている方はぜひ利用してみてください。
イスラエルに地下鉄は1つしかない?
イスラエル北部の都市ハイファにある、カルメリットと呼ばれる地下鉄はハイファにあるカルメル山にちなんで名付けられました。
地下鉄とはいいつつ、厳密には地下を走るケーブルカーです。見た目はロープウェーのようです。
1959年にフランス支援で工事が完成し、オープンしました。
カルメリットは山の斜面にできた短い地下鉄
ハイファは見どころがたくさんありますが、実は山が多く高低差のある都市です。
このため坂道が多く、観光客泣かせでもあります。
カルメリットは山の斜面を運行しています。
簡単に山のふもとから山頂まで移動できるので、時間と体力を温存できるのは大きいです。
もちろんバスも走っていますが、山道をクネクネと迂回するため時間がかかります。
カルメリットをうまく使って、ラクしましょう。
カルメリットの乗り方解説
全部で6駅のコンパクトな路線です。
- ダウンタウン (Downtown)
- ハダールシティホール (Hadar City Hall)
- ハネヴィーム (Hanevi’m)
- マサダ (Masada)
- ゴロン (Golomb)
- カルメルセンター (Carmel Center)
運行時間は下記です。基本的に終日動いていますが、シャバット(金曜午後から土曜の日没まで)は時間が変わるので注意しましょう。
- 月から木:06:00-24:00
- 金と祝日:06:00-15:00
- 土曜日:19:00-24:00
各地下鉄駅の入り口でセキュリティチェック
まずは地下鉄駅に移動しましょう。
始発のダウンタウン駅は、ハイファでも特に有名な観光地ジャーマンコロニーから歩いて約15分のところにあります。
各駅の入り口で、セキュリティチェックが必要です。
カバンやリュックの中身を警備員に見せましょう。
荷物チェックはイスラエルあるあるで、地下鉄だけでなく大学やショッピングモールでもあります。
イスラエルならではの光景です。
乗車前にイスラエル版Suica、Rav Kavをゲット
駅内に入ったら、Rav-Kavと呼ばれるカードを購入しましょう。
Rav Kavとはイスラエル版Suicaのようなプリペイド式の交通カードのことで、地下鉄・バス・電車で使えます。1枚は持っておきましょう。
すでに持っている人はチャージだけでOKです。現金しか使えませんので、準備しておきましょう。
運賃は一律6.6シェケル (230円)です。
改札を通って乗車
簡易的なつくりの改札を通りましょう。Rav-Kavをタッチするとゲートが開く仕組みです。ここは日本と似ていますね。
無事ホームまで来たら、地下鉄を待ちましょう。10分間隔で走っているので長くは待ちません。山の斜面に作られているので、駅のホームも階段状になっています。待っている間は写真撮影をして過ごしましょう。
あとは乗車して、目的地で降りるだけ。英語でもアナウンスもあるので大丈夫です。
電車内も明るく、治安の悪さや身の危険を感じる場面はありませんでした。
とはいえ、あまり遅い時間の利用は避けましょう。安全第一です。
カルメリットを上手に活用して賢いハイファ観光を
バスを選びがちですが、ハイファに来たら一度はカルメリットを試してみましょう。
乗り方も日本の地下鉄と大きな違いはなく、心配もいりません。
また、山の斜面を登ってくれるのでラクに観光できます。