コロナ禍にイスラエル入国に失敗した実体験談と入国申請方法の解説

internationa travel to israel TRAVEL
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こんにちは。

いまだコロナの脅威にさらされ、自由に海外渡航が出来ない日々が続いていますね。

そんな状況の中、わたくし、先日、無謀にもイスラエル渡航を試み、見事に入国に失敗いたしました

本来であれば華麗に入国、その体験をレポートしたかったものの、残念ながらかないません。

ただ、入国に必要な手続きが気になる方にとっては参考になると思いますのでぜひ目を通してみてください。

渡航を考えている人の参考になればうれしいです。

また、入国規制・申請のルールは、日々変わります。このブログだけではなく、必ず自分で最新状況を調べてください

まずは入国要件のチェックから

まずはイスラエル保健所の公式サイトをみて、最新の情報をキャッチしましょう。これは2021年12月中旬時点の情報になります。

省庁のウェブサイトなのが信じられないほど、洗練されたデザインで見やすい・わかりやすく書かれています。

英語ですがそこまでストレスなく読めますので、熟読することをおすすめします。

Israel Ministry of Health website for international travel
出典:Entry to Israel

ここを適当にやると致命傷になります。

入国一つとっても、情報収集能力を問われるのがコロナ禍の海外渡航。

一次情報をあたりつつ、常に最新状況をチェックしましょう。具体的にチェックすべきは下記です。

  • イスラエル保健省のウェブサイト
  • 駐日イスラエル大使館のウェブサイト
  • 日本の外務省のウェブサイト
  • 現地メディアのニュース・報道 (現地語 or 英語がベター)
  • SNS上での個人の発信

サイトを読んでわからなければ、駐日イスラエル大使館に問い合わせる手もあります。

心配性の筆者は何度もコンタクトしました。多分相当ウザがられたと思います。。

駐日イスラエル大使館のウェブページ
出典:駐日イスラエル大使館 領事業務案内ページ

2021年11月29日より2週間の間、南アフリカで発生したオミクロン株の影響で、イスラエルは原則として全ての外国人の入国を停止しました。

今回、筆者に許可が降りなかったのもこれが原因と思われます。

さらに2021年12月9日、外国人の入国禁止措置をさらに10日間延長すると報道が出ています。

これが事実とすると、12月22日までは入国ができないことになります。下記、参考までに。

An article by the times of Israel : entry ban for international travelers extended by 10 days
出典:THE TIMES OF ISRAEL : PM, health minister agree to extend Omicron travel restrictions by 10 days

コロナ関連のニュースをまとめた記事もあるのであわせて読んでみてください。

外国人はもちろん、イスラエル人の配偶者や海外に住むユダヤ人であっても入国が困難になっているようで、渡航はかなり厳しくなっていると言わざるを得ません。

それでも渡航にチャレンジする決意を持ったドMの方 ツワモノは、ぜひ読み進めてみてください。

フライト予約

ウェブサイトで入国要件を満たすことがわかったら、フライトの予約に進みましょう。

どこ経由でもいいですが、私はお気に入りのトルコ航空にしました。

他にも、イスラエルの渡航ルートはいくつかあるので参考にしてみてください。

  • イスタンブール経由 (ターキッシュエアラインズ)
  • ドバイ経由 (エミレーツ航空)
  • モスクワ経由 (アエロフロート)
  • 直行 (エルアル航空)
Flight schedules by Turkish Airlines

このとき、多少金額が高くなっても必ず日程変更できるチケットにしましょう。

万一、出国前のPCR検査で陽性が出たり、コロナで規制が変わったときに日程変更できないと買い直すことになり結局高くつきます。

海外保険に加入

意外と忘れがちなのが海外保険です。

ポイントはコロナが補償対象に含まれる物に加入すること。それさえ満たせば良かったので、コスパ重視でエイチ・エス損保の「たびとも」という保険にしました。

万一、渡航ができなくなっても、家を出発する前であれば返金してもらえます。

Contract summary of International travel insurance

ワクチン証明書の取得

ワクチンを2回とも接種済みの方は、証明書を市区町村から取得するようにしてください。

この後、入国申請書に添付して提出する必要があります。

vaccination certificate of COVID-19

例外:入国許可状の申請

さきほども記載したとおり、変異株オミクロン株の影響により、イスラエル政府は2週間外国人の入国を禁止しました。

この場合、一親等の冠婚葬祭の場合は入国が認められる場合があると聞き、例外申請を出しました。

この申請を提出すると、イスラエル大使館経由でイスラエル本国にて処理されるようです。通常、結果が出るまでは5-7営業日かかるというのが大使館の見解のようです。

ただし、例外申請を出しても許可が下りないケースが多発しているようですので確実ではないようです。注意しましょう。最悪渡航できない覚悟も持っておきましょう。

私の場合も結局、無駄に終わりました..。

screen of an application for an entry permit to israel

フライト72時間前のPCR検査

イスラエルの場合、フライト72時間前 (3日前)になったら、PCR検査を受けます。

今回は新宿駅近くのチームメディカルクリニック新宿というところにしました。ここの良いところは、英語の証明書をパスポートID付きで発行してくれる点。

新宿駅にはもうひとつ、新宿駅前クリニックというところもありますが、証明書が日本語のみとなります。海外渡航には実質使えませんのでご注意を

検査方式ですが、唾液検査はNG、鼻ぬぐいが必須になります。鼻に綿棒を突っ込む手洗い形式です。痛いのですが数秒ですので我慢しましょう。

時間帯にもよりますが、かなり短時間で終わります。平日お昼時でしたが、受付から検査終了まで10分もかからずオペレーションの完成度に感動しました。

簡単に情報をまとめておきます。

  • 予約:要事前予約 (ネット予約可能)
  • 場所:新宿歌舞伎町 (西武新宿駅の建物)
  • 持物:パスポート
  • 検査代:¥16,000 / 回
  • 検査時間:10-15分程度
  • 結果:検査後6-8時間後にメールで通知
新宿チームメディカルクリニックのウェブサイト

チームメディカルクリニックの場合、証明書は検査後6-8時間でメールで確認できます。PDFのダウンロードもできるので印刷しておきましょう。実物はこんな感じ。

PCR検査結果

晴れて陰性になったら一安心。フライトまでは家から一歩も外に出ない完全引きこもり態勢でリスクを極限まで減らしましょう。

万一、陽性とわかったら即フライトを変更しましょう

PCRで陰性が出るまで渡航できるかわからない、ここが恐ろしいところです。

フライト48時間前のEntry Statement申請

フライトまで2日を切ったら、オンライン上で入国申請書を提出します。

この時、ワクチン証明書の添付も必要です。

イスラエル保健省のウェブサイトから申請をします。

デザインがかなり洗練されていて見やすさ抜群です。(もう一度言います。)

オンライン上で申請が完結できる点、イスラエル政府のデジタル化の浸透具合を垣間見ることができます。

某国政府も早く色々デジタル化してほしい..。

screencapture of application for entry permit to israel
出典:Entry Statement

申請書の入力を終えるとすぐに結果を見ることができます。

ほぼ2年ぶりの海外渡航を前に、期待が高まります。

はやる気持ちをおさえて確認します。

さてさて、ポチっとな。

…ん?あれっ?

screencapture of the result of entry permit appplication

読み間違いであることを信じてもう一度ゆっくり目を通します。

According to your own statement, you do not meet the requirements for arrival in Israel. You are required to file a request for an exceptional entry clearance from the Ministry of the Interior

入国の要件を満たしていない、だと..?

そう、悲劇や悲劇。私のパートナー(イスラエル国籍)には許可がおりたものの、筆者には許可が降りなかったのです。

阿鼻叫喚。意気消沈。失望落胆。絶望。絶句。

あれだけイスラエル国籍保持者の配偶者は入れますよ的な入国要件を書いておいて、最後の最後でこの手のひら返しです。究極のツンデレ。その気にさせて落とすスタイルか。

さらなる苦しみポイントは、何の書類が足りないのか、何の要件を満たしていないのかが全く分からない点。もはや対策のしようがありません。

しかもexceptional entry clearanceとやらがまったくの寝耳に水状態で、どんな手順が必要なのかもわかりません

気が動転している筆者は、あたふたしながらも即、イスラエル大使館やイスラエル保健省に鬼メールを送りヘルプを要請。(深夜1時でした) 

当然すぐに返信が来るはずもなく、あえなく終了が確定しました。

PCRが陰性だったにも関わらず、最後の最後で撃沈するとは..。これでPCRは受け損です。我がなけなしの¥16,000 * 2 = ¥32,000よ、さようなら。

渡航前日での入国拒否は余計に精神にこたえます。

まさに天国から地獄に落とされた瞬間でした。

さて、少々取り乱しましたが、幸運にも晴れて許可が降りたあなたは、入国許可のメールに、PCRテストの申込みができるURLがついているはずですので事前に申し込んでしまいましょう。

ここでイスラエル入国時に空港で受けるPCRの予約ができます。

しかも、現地払いだと115NISなのに対し、事前支払いだと80NIS (約2,400円)ですみます。特に理由がなければ先に払っておきましょう。

(..というか、なんでイスラエルだとPCRは3,000円しないのに、日本だと16,000-20,000円取られるのでしょう。この差額はどこからくるのか。)

渡航が確定したら:海外Wifiレンタルの申込み

PCR、入国許可がおりて、渡航が確定した段階で渡航中のWifiレンタルを申込みましょう。

先に申込みをしても、仮に渡航できなくなると後々やっかいです。(筆者のように)

ここまで来たら入国準備は完了。あとはパッキングし、無事に空港にたどり着きましょう。

フライト搭乗時に入国許可の証明を見せることになるので準備しておきましょう。

いよいよイスラエルに入国

無事にベングリオン空港に着陸したら、入国時にPCRテストを必須で受けます。

12月現在の入国規制では、PCR検査結果によって、隔離期間が決まります。

  • PCRで陰性→3日間の隔離後、再度PCR検査が陰性であれば隔離終了
  • PCRで陽性→14日間の隔離が必要

日本から来る場合は多くがワクチン接種済みと思いますので、下記表の赤い枠部分に該当すると思います。

Entry to Israel

おわりに

もし出張やプライベートでイスラエル渡航が必要な方の参考になれば嬉しいです。

ぜひご自身でも、最新状況のチェックをお忘れなく。少しでも早くこの規制がなくなってまた自由に行き来できる日が来ることを祈ります。

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