パレスチナ産のオリーブオイルをレビュー【ガリラヤのシンディアナ】

sindyanna of galilee webpage FOOD
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こんにちは。

オリーブオイルと聞いて真っ先に出てくるのがイタリアやスペインですよね。

でもそれに勝るとも劣らないオリーブオイルが、実は中東のパレスチナにあります。

そこで今回は「ガリラヤのシンディアナ (Sindyanna of Galilee)」というNPO団体が生産するパレスチナ産オリーブオイルを取り寄せてみました。

パレスチナとオリーブとの関係にもふれつつ、レビューします。

食材にこだわる方や普段と違うオリーブオイルを試してみたい方、フェアトレードに興味がある方はぜひチェックしてみてくださいね。

sindyanna of galilee website
引用:https://www.sindyanna.com/

オリーブはパレスチナ人にとって切っても切れない関係

オリーブはイタリア・スペイン・ギリシャだけではない

オリーブは、地中海沿岸で古くから愛されてきました。
ギリシャ、イタリア、スペインは有名ですが、パレスチナそしてイスラエルでも親しまれています。

今でも本当によく食べられていて、誇張ではなく本当に毎日食卓に登場します。

サラダにかけるオリーブオイルとして、ピタパンにつけて軽食として、酢漬けにして副菜として、ピザの上にトッピングしてなど、オリーブ一つで多彩な食べ方があります。

marinated black olives and green
オリーブは毎日出てきます

パレスチナ人にとってのオリーブ

オリーブは、パレスチナにとっては単なる食べ物だけではありません。

オリーブはパレスチナの主な農産物です。
古くからオリーブ栽培で生活してきたアラブ人にとって、オリーブは生活そのものです。

秋口になるとオリーブを収穫する風景をそこかしこで見ることが出来ますが、家族みんなで収穫をすることから、オリーブには団結の意味合いもあります。

olive fields in galilee district
ガリラヤ地方のなだらかな丘で栽培されているオリーブ畑

また、最も古いオリーブの木の中には樹齢数千年を超えるものもあります。

それだけ古くからオリーブとともに生きてきたことから、パレスチナ人にとって土地との繋がりや愛国的な意味合いも持ちます。

3000 year-old olive tree in Gethsemane, Jerusalem
エルサレムにあるゲッセマネの園に生える樹齢3000年と言われるオリーブの木。イエス・キリスト時代前からあります

さらにオリーブと白いハトは平和の象徴であることは有名です。

オリーブが何世代にも渡って大切にされてきたことがわかります。

close up olive tree
中東の太陽をたっぷり浴びたオリーブ

パレスチナオリーブの生産者について

平和・フェアトレードがコンセプトのNPOガリラヤのシンディアナ

今回ご紹介するガリラヤのシンディアナは、「平和のためのビジネス」と「フェアトレード」をコンセプトにしたNPO団体です。

1996年にイスラエル北部にあるガリラヤ地方で設立されました。

sindyanna of galilee website 2
看板商品のオリーブオイルは500ccが\2,100 (税込2,268), 250ccが\1,300(税込\1404)

アラブの人々が丹精こめて作ったオリーブオイルやザータルスパイスなどを販売し、その収益をアラブ人女性の教育に役立てることでアラブ人の支援女性のエンパワーメントを推進しています。

主にこんな商品を売っています。

  • エキストラバージンオリーブオイル
  • ザータルスパイス
  • アーモンド
  • はちみつ
  • オリーブオイル石鹸
  • 伝統的な手工芸品

また、このNPOはパレスチナ人・ユダヤ人の女性たちが共同で運営しています。
まさに彼らのコンセプト「平和のためのビジネス」を実践しています。

生産者よし、消費者よし、社会にとってもよしと、まさに三方よしのビジネスです。

応援したくなりますね。

イスラエルにもアラブ人がいる? 少数派のイスラエリアラブ人

ガリラヤのシンディアナの名前にもなっているガリラヤ地方は現在イスラエルです。
オリーブオイルのラベルでも、イスラエル(パレスチナ地域)と表記があります。

back side of an palestinian extra virgin olive oil bottle
ラベルにも「イスラエル(パレスチナ地域)」とふしぎな表記になっています

イスラエルの中にも、実はパレスチナ人(アラブ人)が住んでいます。
「あれ、イスラエルはユダヤ人の国じゃないの?」と思う方もいるかもしれません。

israeli arab school kids going home in kfar kana, israel
ガリラヤ地方クファル・カナの街で下校中の小学生たち。彼らはイスラエリアラブ

この人々は、「イスラエリアラブ (Israeli Arab)」または「イスラエルに住むパレスチナ人 (Palestinians in Israel)」と呼ばれています。

1948年にイスラエルが出来た時に、イスラエル国籍を持つことになった人々です。

彼らはイスラエル社会で、仕事を得る機会が限られたり、経済へのアクセスが限定されたりと様々な困難に直面しています。

イスラエル内パレスチナ人: 隔離・差別・民主主義 (サピエンティア 51) 

このような背景があるからこそ、ガリラヤのシンディアナの活動には大きな意味があります。
彼らがつくったオリーブを買うことで、彼らの暮らしを改善する社会貢献もできるのですね。

パレスチナオリーブ(エキストラバージンオリーブオイル)の特徴

ガリラヤのシンディアナが生産したエキストラバージンオリーブオイルは、合同会社パレスチナ・オリーブさんが日本に輸入しています。

パレスチナの伝統的な刺繍を思わせる、かわいらしいラベルが目印です。

an bottle of palestinian extra virgin olive oil produced by sindyanna of galilee
目印はこのラベル

丁寧に育てられたオーガニックなオリーブ

製品へのこだわりもあります。

農薬や化学肥料は使わず、自然そのままのオリーブを使っています。

本物を味わってみてください。

天然果汁だから安心のオリーブオイル

ガリラヤのシンディアナで生産するエキストラバージンオリーブオイルは、新鮮なオリーブからとれる一番搾りの天然果汁のみを使っているから美味しく・安心。

もっと詳しく知りたい方はこちらのパレスチナ・オリーブさんの運営するサイトをご覧ください。

おススメの食べ方を紹介

パレスチナでは、キュウリとトマトのサラダに惜しげもなくたっぷりかけて食べます。
サラっとしているので、重くなく香りづけにもなります。

また、かけるだけでなく、ピタパンにつけるのもポピュラーな食べ方。
オリーブオイルにつけたピタパンにザータルというスパイスやラバネというヨーグルトを付けて食べると絶品です。

もちろん、パスタやアヒージョに使っても美味しく頂けます。

オンラインでも購入可能。美味しいパレスチナオリーブで社会貢献を

スーパーではなかなか見かけないですが、下記サイトからオンラインで購入できます。

フェアトレード&オーガニックショップ福猫屋

福猫屋ウェブサイト

aigatoya

あいがとやウェブサイト

(有)佐藤商店オンラインショップ

佐藤商店オンラインショップウェブサイト

slow slow slow

slow slow slowウェブサイト
How Sindyanna of Galilee Sells Olive Oil And The Hope Of Arab-Israeli Peace
Certainly, that's the hope and conviction of social activist Hadas Lahav, the CEO of Sindyanna of Galilee, a woman-run, Arab-Israeli social enterprise in north...
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