電動キックボードに乗ったらテルアビブ観光の満足度が爆上がりした件【レビュー・乗り方】

e-scooters in tel aviv NEWS
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先日、初めてイスラエルの大都市テルアビブで電動スクーターに乗ってきました。
その体験に大満足だったので、今回はそのレビューします。

こんな質問をお持ちの方はぜひ読んでみてください。

  • テルアビブで観光予定だがどんな場所かイメージがわかない
  • どんな移動手段があるのか
  • なぜテルアビブで電動スクーターが普及しているのか
  • 電動スクーターの乗り方がわからない
  • 電動スクーターのメリット・デメリットが気になる
  • BIRDの具体的な乗り方を知りたい

そもそもテルアビブについてもう少し知りたいという方は、こちらもご覧ください。
既に知っているという方は読み飛ばしてくださいね。

テルアビブは電動スクーター・キックボードが生活インフラの一部として浸透

テルアビブは中東のイスラエルにある大都市です。
地中海に面しており、ビーチもあります。アメリカやヨーロッパでは観光地として広く認知されています。

テルアビブの中心部は住居や店が密集しています。このため、狭いエリアを効率良く移動する手段として、「ラストワンマイル」と呼ばれる短距離の移動手段が発達しています。

例えば、ホテルからちょっと買い物に行きたい。歩くのは面倒だが、車に乗るほどでもない。むしろ車だと逆に時間がかかってめんどくさい。そんなシーンで電動キックボードが威力を発揮します。

wolt delivery men waiting for green light at an intersection in Tel Aviv
Woltの配達員も電動自転車や電動スクーターを活用

電動自転車やセグウェイ・電動スケボーなど様々な移動手段のなかでも、特にポピュラーなのが電動キックボードです。

なぜテルアビブで電動キックボードが浸透したのか

でも、なぜテルアビブで電動キックボードなのでしょうか。
日本でもLUUPという会社が電動キックボードのシェアリング事業を開始しており、世界的に盛り上がる予感を見せています。

しかし、テルアビブでは電動キックボードが、単なる娯楽やおもちゃとしてではなく既に移動手段として市民の生活に浸透している点です。

利用者は若い世代が中心ではありますが、年齢を問わず様々な人が利用しています。

Tel Aviv citizens crossing a streent
電動スクーターが街を行き交います。ごく見慣れた光景

電動キックボードで避けて通れないのが安全性です。通常だと、これがネックで普及が進まないケースも多々ありますが、テルアビブで普及したのには理由があります。

  • 建物が密集する大都市で、狭いエリアを移動するニーズがあったこと
  • スタートアップの聖地としても認知されており、新しいものに対して寛容なこと

イスラエルでは、とりあえずやってみようとメンタリティがあるように思います。

テルアビブでメジャーな電動キックボードはBIRD, Lime, WINDの3つ

テルアビブでよく見る電動キックボードは、下記3ブランドです。
電動キックボードに限らず、電動自転車のシェアリングも展開しています。

  • BIRD:アメリカ・カリフォルニア発のマイクロモビリティ会社
  • Lime:アメリカ・カリフォルニア発。名前の通りライムのロゴがトレードマーク
  • WIND:ドイツ・ベルリン発。黄色の車体が特徴的
lime, bird, and wind electric scooters at a e-scooter port in Tel Aviv
2022年1月現在は、この3社がメジャーです。テルアビブの至るところで見かけます

まんべんなくどの会社のキックボードも利用されている印象でした。
正直どれを選んでもそこまで大差はないかと思います。

今回はBIRDに乗りましたのでライド体験をレビューします。

体験しての結論:控えめに言って最高。テルアビブ観光の満足度が倍増

結論、最高だったわけですが、具体的にはこんなところが素晴らしいです。
テルアビブに行く予定の方は、必ずチェックしたいアクティビティの1つです。

  • 風を切る感覚がとにかく心地よい。タクシーに乗るより満足感がある
  • とにかく移動効率が良い。徒歩に比べ回れる場所が激増し、かつ徒歩よりも疲れない
  • コスパが良く(初乗り約180円、1分あたり約25円)、躊躇せず乗れる
  • 排気ガスが出ないため、環境にも優しい
  • アプリもで使いやすく、迷わない


日本だと残念ながらここまで自由には乗れませんが、公園や私道など限られた場所なら乗車可能です。
購入可能な電動キックボードもいくつか出ています。

セグウェイ式 KINTONE
MEGAWHEELS 電動キックボード キックスクーター
[日本PSE取得品] Segway-Ninebot Kickscooter F20A / F30 / F40 電動キックスクーター キックボード
[日本PSE取得品] Segway-Ninebot Kickscooter MAX 電動キックスクーター マックス ハイエンドモデル

安全や法整備は大切ですが、日本でも早く公道でも乗れるようになることを祈りつつ、この後は具体的な乗り方や注意事項を解説します。

BIRDのライドレビューと乗り方の解説

ここからは乗り方とライドの具体的なレビューです。
また、Limeの乗り方は、がぅちゃんさんという方が地球の歩き方の特派員ブログで紹介しているのでチェックしてみてください。

STEP 0. 基本的な前提と注意事項

ライドの前提事項です。
下記満たしていることを確認しましょう。

  • ライド前後にアプリが使える状態であること (ネットワークに繋がること)
  • 18才以上であること。会社によっては微妙に異なります
  • 身分証明書を持っていること。アプリにアップロードが必要(パスポートも運転免許証も可)


次に、ライドの基本的なお作法は下記です。

  • 二人乗りは禁止
  • イヤホンやスマホなどのながら走行は禁止
  • 車道もしくは専用レーンを走行。歩行者用通路の走行は禁止
  • 移動可能なエリアが決まっている。無制限にどこへでもいけるわけではない
  • 決められた駐車スペースに止めること。どこにでも駐められるわけではない
  • 車体の持ち去りなど、盗難は罰金対象(当然ですね)

基本的な内容で、特に驚きはないですね。
続いて、具体的なライドの流れを解説します。

STEP 1. アプリをダウンロードし、初期登録

テルアビブ行きが決まったら事前にアプリをインストールし、サインアップしましょう。
インストールはこちらからどうぞ。

サインアップまでは先にすませておきましょう。
いざ乗るときに登録していないと面倒です。

screenshot of bird application install screen in apple store
apple storeなどからまずはインストール

STEP 2. 空いているスクーターを見つける

次に、アプリから利用可能なスクーターを探せます。街中の至るところにスクータースタンドがあるため、難民になる可能性はほぼゼロです。

screenshot of bird e-scooter map
アプリにはスクーターの場所と残りの充電、ヘルメットの有無が一目でわかるようになっています。おびただしい数のスクーターがあるのがわかります。

ライドを開始した場所に返す必要がないので、気軽に乗り捨て感覚で乗れるのが最高です。

STEP 3. スクーターのロック解除・乗車手続き

スクーターを見つけたら、ライドの手続きをしましょう。
アプリの完成度・ユーザビリティも良く、ガイダンスに従うだけ。

スクーターのハンドル部分にあるQRコードを読み取ります。

bird e-scooters at a port in Tel  Aviv
路肩にこうしてスクーターの駐車スペースがあります


bird application's screenshot of e-scooter's identification QR code
BIRDアプリの指示に従い画面内にQRコードが入るようにしましょう

アプリに従い、ハンドル部分のQRコードをスキャンします。

bird e-scooter's identification QR code
スキャンができない場合は、コードの下にあるIDを入力することもできます

次に、身分証明書をアップロードします。イスラエルで発行された証明書でなくても大丈夫です。
日本のパスポートか、運転免許証を使いましょう。

birds application for uploading identification document
身分証明書も自分で発行国やドキュメントを選択できるようになっています

次に乗車規定に同意します。同意しないと乗れませんので、基本一択です。
BIRDのアプリはなぜかヘブライ語のみでした。この点だけは要改善希望です。

terms of use of bird e-scooter rental serrvice
同意しないと次の画面に進めません。自己責任で乗車する旨が書いてあります
local rules for using bird e-scooter

規約に同意すると、ヘルメットを着用するか否か聞かれます。着用は任意です。
街中でもヘルメット無しのローカルの方を見かけますが、万一、転倒したときのために着用しておくのが無難です。

bird application prompting use of helmet
安全のためヘルメットは借りましょう

ヘルメットは、車体のハンドル部分に備え付けられています。

bird application showiing how to unlock a helmet
ヘルメットを借りる場合は、ロック解除のガイドが出ます

ロックされているので、アプリを見ながら解除していきます。

bird e-scooter with equippted helmet
Bluetoothでスマホと通信し、ロックを外す仕組みです

Bluetoothでデバイスとスクーターをつなぐと、ロックが解除できます。ハイテクですね。

a helmet for bird e-scooter
無事ロックを解除できました

ヘルメットを着用しない方は、これを解除せずにライドを開始できます。
ここまで来たら最後に簡単なガイドが出ますので確認しましょう。

下記ポイントのチュートリアルになっています。

  • アクセルの操作方法
  • ブレーキの使い方
  • 走行可能・不可能な場所
bird application showing tutorials for a ride

STEP 4. ライド開始!風をきって楽しもう (安全第一)

あとはライドを開始して楽しむだけ。
地面を蹴り出してからアクセルを押すと加速します。停止した状態でアクセルを入れても動きません。

初めのうちは「グイーーーーン」と推進力に面食らうかもしれませんが、すぐ慣れます。
感覚は、子供の頃によく遊んだキックボードと大差ありません。

減速・停止するには自転車と同じくハンドルのレバーを握ってブレーキをかけてください。

Tel Aviv street with bird e-scooters
ビーチ沿いを電動スクーターで移動するのはすこぶる爽快


ここまでは良い点ばかりですが、逆に気になった点も当然あります。

  • 怪我や事故は自己責任です。体がむき出しなので、転倒・衝突などには十分注意が必要
  • 車体は重く小回りが効かない。方向転換や段差を乗り越えるときは大変
  • 長距離移動には向かない。あくまで近距離の使用。別の街に行くなら公共交通機関で。
  • 不特定多数の人が乗るため、手の消毒は必須。潔癖症の人にはツライかも

STEP 5. 乗り終わったら任意のスタンドに返却してライド完了!

目的地まで移動したら、近くの駐車エリアに停めましょう。道路に白い線でマークがあります。
たいていはスクーターが複数台置いてあるので迷いませんが、不安ならアプリで確認もできます。

bird application showing where to park e-scooter

指定の駐車場エリアにくると、このように青いボタンで「ライドを終了」と表示されます。
ヘルメットを使っていない場合は、このボタンを押すだけで終了できます。

ヘルメットを利用した場合は、元の位置に戻してロックしましょう。
ロックができたら、ヘルメットとスクーターのQRコードを撮影してアプリ上にアップロードします。

bird application QR code capture screen
ヘルメットと車体にどちらもQRコードがついているので、一致しているかを確認させる仕組み

ライドが終了すると、アプリ上で完了通知が出ます。

bird application showing completion of a ride
乗り心地やかっこよさはもちろん、環境に優しい点も大きな魅力

さらに、登録したメールに領収書が届きます。
金額もタクシーよりはるかにコスパよし、満足度も高くいうことなしです。

receit for bird e-scooter ride
英語でもヘブライ語でもなく、なぜかアラビア語なのが不思議ですが問題なくとどきました

BIRDで快適なテルアビブ観光を!

電動スクーターは、テルアビブ観光では外せないアトラクションです。
安全には十分に注意して、滞在を最大限楽しんでくださいね。

レビューが少しでもお役に立てば幸いです。

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