【保存版】パレスチナ地方で食べられているアラブ料理24選を紹介

arab sweets baklava FOOD
スポンサーリンク

フランス料理、イタリア料理と言われるとパッと想像がつきますが、アラブ料理と言われるとあまりイメージが湧かないのではないでしょうか。今日は中東のパレスチナとその周辺地域で食べられているアラブ料理を紹介したいと思います。

こんな疑問をお持ちの方むけです。

  • アラブ料理といわれてイメージがつかない、特徴を知りたい
  • パレスチナの料理といわれてイメージがつかない
  • 現地で実際にどんな料理がたべられているのか知りたい

今回は料理の紹介に留めており、レシピは載せていませんが、また別の記事で紹介する予定です。

そもそもアラブ料理とは何を指すのか?

一口にアラブ料理といっても様々です。

アラブ地域は北アフリカのモロッコやエジプトからアラビア半島のサウジアラビアやUAEまで、非常に広い地域を指します。このため、場所によって料理が違ったり、同じ料理でも微妙にバリエーションがあったりします。

今回は、筆者がよく訪れるパレスチナ地方に住むアラブ人が食べる料理を紹介します。なお、ここにはイスラエルも含みます。理由はイスラエルにもアラブ人が住んでいるからです。

なお、イスラエル料理とアラブ料理は何が違うのと疑問に思われた方は、こちらの記事もあわせてチェックしてみてください。

パレスチナ地方のアラブ料理とは?

アラブ料理といっても様々あるのがわかったところで、次にパレスチナ地方で食べられている料理の特徴を紹介します。

  • 料理にスパイスを多用
  • 地中海沿岸の温暖な気候で育ったオリーブを多用地中海料理ともいう
  • かつてオスマン帝国の一部だったこともあり、トルコの影響を受ける
  • パレスチナ (イスラエル)・シリア・レバノン・ヨルダンはまとめてシャーン地方と呼ばれ、多少の差異はあれど近しい食文化を共有


特徴がわかったところで、具体的な料理を一挙公開します。

アラブ料理(パレスチナ地方)を紹介

いわゆるパレスチナ地方の料理の特徴がわかったところで、実際の料理を写真とともに紹介します。
サラダ・軽食・パン・メイン・デザートごとに紹介しています。
気になるところをチェックしてみてください。

サラダ系

タブーレ | Tabbouleh

一言でいうとパセリのサラダです。

細かくみじん切りにしたパセリとブルグルという穀物(クスクスに似ている)を混ぜあわせてレモン汁で味付けしたサラダになります。

日本だとパセリをサラダにして食べる習慣があまりないので、最初のうちはパセリの香りが気になる方もいるかもしれませんが、とっても美味しいです。

tablooleh salad
パセリてんこ盛り。絞ったレモンをかけているので、酸っぱめな味付けです。

ファットゥーシュ | Fattoush

こちらもサラダの1種です。

レタス、きゅうり、トマトのベーシックなサラダの上に、クルトンよろしくカリカリにトーストしたピタパンとフェタチーズをたっぷりのせて食べます。食感がとても好きです。

fattoush salad
上にかかったフェタチーズが最高です。紫色のパウダーはスンマークというスパイスです

アラブサラダ | Chopped Salad

きゅうりとトマトをダイスカットし、レモン汁と塩とミントを加えたシンプルなサラダです。
味付けがさっぱりしているので、気温が高く気候が厳しい中東でも食べやすくなっています。

chopped salad
最もベーシックなサラダ。一日を通してよく食べます

軽食系

オリーブ | Olives

アラブ地域の中でも、パレスチナやシリア、レバノンなどの地中海沿岸地域ではオリーブは欠かすことのできない食材です。

オリーブオイルはもちろん、オリーブの酢漬けも日常的に食べます。日本ではオリーブと聞くとまずイタリアやフランスを思い浮かべがちですが、パレスチナのオリーブも負けていません。

marinated olives
オリーブは欠かせません。家や店によっても味が少しづつ変わります。収穫したてのオリーブだとやや苦味があります。

フムス (ホンモス) | Hummus

ひよこ豆をペースト状にして、レモンやオリーブオイル、少々の水を加えたものです。
日本でもヘルシーフードとして、かなりポピュラーになってきました。

中東料理といえばまず先に名前があがる料理です。

hummus
ペースト上のひよこ豆にガーリックが香ります。ピタパンですくって食べるのが本場です

ラバネ(ヨーグルト)| Labane

ヨーグルトをこして、水分をとってペースト状にした料理です。
オリーブオイルをかけてピタパンと食べたりします。

クリームチーズに近いイメージ・味わいです。

labne (yogurt) with olive oil
ヨーグルトをこしたペーストです。オリーブオイルをかけてピタパンと食べます
plain labne (yogurt)
オリーブオイルをかけずに食べることもあります

ファラフェル | Falafel

ひよこ豆をペーストにし、あげてコロッケにしたものです。
きゅうりやトマトキャベツなどの野菜と一緒に来たパンに挟んで食べることが多いです。

ヘルシーなファーストフード的な位置づけで、最近は日本でもヘルシーフードとして耳にするようになりました。

ショーラバ | Shorba

アラビア語でスープの意味です。
写真はトマトベースのスープに短いパスタを入れたものです。

tomato soup with shariyye (short noodles)
スープの中のパスタはシャリーエといい、この短さで売っています。スープだけでなく、ご飯とまぜて炊いたりもします

パン系

ピタパン | Pita Bread

アラブ人にとってなくてはならない主食がピタパンです。

日本人にとってのお米と同じ存在です。これ単体で食べるというよりは、フムスやラバネ(ヨーグルト)やザータルなどにつけてたべることが多いです。

pita bread
少し焦げ目がついたピタパンの香りは絶妙です

マナイーシュ(マナキーシュ) | Manaish

薄く伸ばしたピザ生地に、ザータルというタイムのようなスパイスを乗せて、焼いたものです。アラブ版のピザと言うとわかりやすいかもしれません。軽めの食事として食べられていて朝食に現地のアラブ人は食べたりします。また、ザダルだけではなく、チーズをのせて焼いたマナイーシュもあります。

右側の緑のスパイス(ザータル)が乗った方がマナイーシュです。アラブ版ピザ

ボレーカス | Bourekas

チーズをパイ生地で包んで焼いたペストリーです。
朝食や軽めの食事のときによく食べられています。

パイ生地とチーズの組み合わせ、不味いわけがないですよね。
日本のパン屋さんにおいてほしいです。

pastry with cheese inside
パイ生地とチーズの組み合わせが不味いわけないですよね

スフィーハ(スイハ)| Sfeeha (Sfiha)

こちらもパイ生地を使った料理です。
パイ生地の上に牛ひき肉をのせてトーストした料理です。

ひき肉と一緒に松の実(パインナッツ)を乗せて焼いたりもします。

pie pastry with minced meat on top

メイン系

クーサ | Koosa

クーサはアラビア語でズッキーニです。中身をくりぬいたズッキーニに、スパイスで味付けしたご飯を入れ、トマトスープで煮たメイン料理です。

作るのに手間がかかりますがトマトとズッキーニの相性が抜群でとても美味しくいただきます

rice stuffed cucumber
中をくり抜くので手間がかかる料理です。家庭料理です

クッベ (キッべ) | Kubbeh (Kibbeh)

牛ひき肉とブルグルを塩コショウやスパイスと混ぜ合わせたあと、片手で種を握るようにして整形して、焼いた料理になります。ラグビーボールのような形が特徴的です。クッべにもバリエーションがあり、肉を直にやくものや、下の写真のように外側を生地で包んだりもします。

kubbe meat
ラグビーボール型のクッべを割ると、中からたっぷりの肉がでてきます

シャワルマ | Shawarma

こちらもファラフェルと並んで、代表的な料理の1つです。

トルコ料理でよく知られるケバブと同等のものです。

削いだ牛肉や鶏肉を、スパイスミックスと混ぜて炒めて、野菜やピクルスとともにピタパンに挟んで食べます。タヒーニというごまのソースをかけて食べたりします。

写真は、ピタパンでなく、バゲットに挟んています。

shawarma meat with baguette
ファラフェルと並ぶ、代名詞的な存在

マシャーウィ | Mashawi

アラブ地域に限らず、トルコなどでもシシカバブなどと呼ばれて親しまれていますが、炭火でグリルした肉です。牛・チキン・ラムなどがあり、ミニトマトや玉ねぎも一緒にグリルして食べます。香ばしさが抜群です。

grilled meats and vegetables
マシャーウィはアラビア語でグリルを意味します。肉ももちろん、グリル野菜が抜群に美味しい

マクルーベ | Maqloubeh

ご飯を使ったメイン料理の1つです。
マクルーベはアラビア語でひっくり返すというような意味合いです。

鍋底にあげたにんじんやカリフラワーナスなどを入れ、その上にご飯とターメリックやカルダモンなどのスパイスを入れ、炊いたものです。最後にひっくり返してさらに盛り付けるとケーキさながらの豪華な見た目になります。

お祝い事があった時などに食べられる料理です。
お隣のシリアでは野菜はシンプルに茄子のみを使うようです。

クスクス | Cous Cous

日本ではクスクスと呼んでいますが、こちらではモゴラビーエと呼んでいます。北アフリカのマグレブ地方から来た料理のためです。

トマトベースのビーフクスクス。ごろっとした巨大な野菜が特徴。ごはんが進みます

きのこのチーズ詰め

マッシュルームの中にチーズを入れてオーブンでやいた料理です。
日本のものに比べて、尋常じゃない大きさのマッシュルームだからこそ作れる料理です。

あまりのマッシュルームの巨大さに、キノコというよりもはやステーキを食べている感覚に陥りますが、口に入れるとキノコのうまみが広がります。

cheese stuffed mashrooms
日本ではお目にかかれない超巨大マッシュルーム。
huge mushroom

アクーブ | Akkoub

パレスチナ地方にしか生えない珍しい植物を使った料理です。

英語だとグンデリアと言う名前で知られており、一見するととても食べることができなそうなとげがある植物です。

これを手間ひまかけて取り除き、茹でてあげると茎の部分が柔らかくなって食べられるようになります。ヨーグルトソースと煮て食べるのが現地流。

日本人にとっては温かいヨーグルトに対してかなり違和感があるかもしれませんが、こちらではヨーグルトがかなりポピュラーです。スープやソースなど様々な場面で料理に使われます。

akoub and white rice with yogurt sauce

デザート系

バスブーサ | Basbousa

アラブの伝統的なスイーツで、セモリナ粉の生地で作ったケーキをシロップに漬けてつくります。

しっとりとした食感が特徴です。甘みをしっかり感じますので、甘党にはたまらない一品です。

arab sweets called basbousa

クナーファ | Knafe

たっぷりのチーズの上にセモリナ粉でできた生地を載せ、さらにその上に甘いシロップと砕いたピスタチオをまぶしたスイーツです。

パレスチナのナブルスと言う街が本場として有名で、絶品のクナーファが味わえます。

フティール | Fteer

見た目はクナーファにとてもよく似ていますが、セモリナ粉を使うクナーファに対して、フトゥールはパイ生地を使っている点が異なります。

arab sweet called khtoor

マアムール | Maamoul

クッキーの中にペースト状のナツメヤシを入れたアラブ版クッキーです。

ラマダンと言うイスラム教の断食月によく食べます。

arab sweet called maamoul

終わりに

今回はパレスチナ・イスラエルで食べられているアラブ料理を紹介しました。
少しでも具体的なイメージ・興味を持っていただけたら幸いです。

よかったら、これを機会に試してみてください。

タイトルとURLをコピーしました