先日、イスラエルに入国しました。
コロナ禍の入国はどんなものかと思っていたら、案の定いつもと違う点が多かったので、入国の流れをまとめました。こんな質問にお答えする記事になっています。
- コロナ禍にイスラエルに入国を予定しているが入国までの手順を知りたい
- 通常時との入国の違いを知りたい
- 入国に成功した人の具体的な手順を知りたい
前提として、筆者は下記の状況で入国に成功しました。
- 2020/1/9以降、イスラエル政府が観光客の受け入れを再開した状態での入国手順
- 使った航空会社はターキッシュエアラインズ
- ルートは、羽田空港発→イスタンブール乗り換え→テルアビブ着
- 出国前・イスラエル入国後のPCR検査ともに陰性。
- イスラエルに無事入国完了
今後も状況により入国要件が変わる可能性があります。最新状況は、イスラエル保健省のウェブサイトや駐日イスラエル大使館、各メディアの情報をチェックしてください。
全部で12ステップ!コロナ禍でのイスラエル入国までの流れ
初めにイスラエル入国の全体像ですが、大きく3段階・全部で11ステップあります。
とにかく証明書関連の書類提示とPCR検査がメインです。大変でした..。
- 1. 事前準備からフライト前まで
- 72時間出国前のPCR検査→陰性結果の取得
- 48時間前のEntry Statement入力→グリーンパス取得
- イスラエル滞在中のWifi・ホテルの予約
- 空港への移動 (自家用車 or 高速バス推奨)
- 空港出発ロビーでのチェックイン
- 搭乗ゲートでのドキュメント提示
- 2. フライトからイスラエル入国まで
- 乗り換え空港でのドキュメント提示
- イスラエル入国時の通常対応
- イスラエル入管でのドキュメント提示
- 3. イスラエル入国後から隔離終了まで
- PCR検査の実施
- PCR検査の結果受領
- 隔離の終了
なお、通常時のイスラエルへの入国方法についてはこちらを用意しています。
初めての方はあわせてチェックしてみてください。
少し数が多いですが紹介していきます。
1. 事前準備からフライト前まで
72時間出国前のPCR検査
フライトの72時間以内にPCR検査を受け、陰性を証明する必要があります。陰性でないと、飛行機にも乗せてもらえません。
このとき一番の注意点は、英語かつパスポート番号が明記された陰性証明書をもらう必要があります。場所によっては、英語の証明書をくれなかったりするのでPCR検査を受ける前に調べましょう。
私は新宿・歌舞伎町のチームメディカルクリニックで検査をしました。
48時間前のEntry Statement入力
出国前PCR検査で陰性が証明できたら、今度はEntry Statementと呼ばれる入国申請を提出します。受理されると、入国許可証 (通称グリーンパス)がもらえます。申請はオンライン上で完結でき、こちらから開始できます。
この申請は、国籍問わず提出が必要です。フライトやワクチンの接種状況を詳しく入力する必要があります。入力後、すぐに結果が画面に表示されます。
イスラエル政府は2022年1月9日以降、観光客の受け入れを再開しており、ワクチン接種やPCR検査などの要件を満たしていれば許可がおります。
ちなみに、イスラエルが観光客の受け入れを停止していた昨年末は、一度申請を出しましたが却下されました。その時のレポートもあるので気になる方はどうぞ。
ベン・グリオン国際空港でのPCR検査事前予約
イスラエル入国時に、空港でPCR検査を受ける必要があります。グリーンパスが取得できたら、メールでPCR検査を事前予約するよう通知がきます。
事前支払いだと安くなるので済ませておきましょう。
- 事前クレジットカード支払い:80NIS (約3,000円)
- 現地クレジットカード支払い:100NIS (約3,600)
- 現地現金払い:115 NIS (約4,100円)
支払いが完了するとこのようなメールが来ます。
イスラエル滞在中のWifi・ホテルの予約
ここまで来てようやくWifi・ホテルの予約にすすみましょう。
渡航が確定する前に予約してしまうと、万が一渡航ができなくなった場合に予約の変更・キャンセルを余儀なくされるので労力がムダになります。
Wifiはどの会社でも大差ない気がしますが、筆者はグローバルWifiを使っています。
イスラエル滞在中に期間や通信料などプラン変更もできるほか、申込みまでの流れもシンプルでわかりやすくストレスが少ないです。
空港にも返却ボックスがあるので、帰国時は時間を問わずに返却できます。
世界中でインターネット!グローバルWiFi
海外WiFiのエクスモバイル
必要なものの買い出し・パッキング
ここまできたら準備はほぼ完了。
あとは旅に必要なものを確認し、パッキングしていきましょう。
旅で、というか人生で最も嫌いな作業にランクインするのがパッキングなのですが、何を持っていけばいいかよくわからない方は下記参考にしてみてください。海外旅行のときに役立つアイテムを紹介しています。
海外旅行で役立つおすすめアイテム・ガジェットを一挙紹介
空港への移動 (自家用車 or 高速バスを推奨)
ここまで来て初めて飛行機に搭乗できる状態になります。
念には念を入れて、空港までは電車は避けて移動しましょう。
筆者は最寄り駅まではタクシー、そこからは高速バスを利用しました。
日本交通のGOタクシーは配車依頼や支払いまでアプリで完結でき便利です。
値段は少々しますが、重いスーツケースを持って電車に乗るよりは確実に良いです。
高速バスはairport limousineを利用しました。
空港出発ロビーでのチェックイン
通常のチェックインと変わりませんが、それに加えて各種ドキュメントの提示を求められます。
- PCR検査の陰性証明書
- グリーンパス
- Entry Statement
ターキッシュエアラインズの場合、空港職員がiPadにドキュメント番号をメモしていましたので、空港間で情報連携をしていると思われます。
2. フライトからイスラエル入国まで
搭乗ゲートでのドキュメント提示
搭乗時に改めてパスポートと陰性証明書を求められます。チェックイン時に既に見せているので十分ではと思いましたがこの徹底ぶりです。
乗り換え空港でのドキュメント提示
イスタンブールでの乗り換え時に、再々度のPCR陰性証明書・グリーンパス提示・ワクチン証明書提示を求められます。
イスラエル入管でのドキュメント提示
通常時のプロセスと大きく変わりませんでした。入国プロセスについてはこちらの記事を参照
最後のダメ押しで、入管職員に書類一式を見せましょう。
書類さえそろっていればいちゃもんをつけられることはないでしょう。
私の場合は、すんなりすすみました。
3. イスラエル入国から隔離終了まで
空港でのPCR検査の実施
入国が完了し、ベン・グリオン国際空港の到着ロビーにくると、そのままPCR検査に案内されます。
イスラエルのPCR検査方法はかなり独特で、綿棒で喉をこすった後、それをそのまま鼻の穴に突っ込むスタイルです。それも両穴で。(鼻咽頭検査と呼ばれます)
逆に危なくない?って感じですがこの方がウイルスを感知しやすいそうです。
ベン・グリオン空港到着ロビーに出てすぐにテスト会場に案内されます。
検査場は各カウンターに医療従事者がいて、テストを受ける形です。時間や日にもよると思いますが、全く待ちませんでした。
PCR検査が完了するとこのような紙のバンドを巻かれます。これがないと、空港の外に出られません。
宿泊先に移動し自己隔離
バス・電車の公共機関は禁止されているので、自家用車のない人はタクシーになります。マスク着用かつ窓を常に開けて換気をすることになっているので寒いです。
タクシーに乗るときに、レシートのような注意書きを渡されます。
- メーター制
- スーツケース1つにつき4.33 NIS (約155円)の手数料
- ベングリオン空港から乗車する場合は5NIS (約180円)の手数料
PCR検査の結果受領
PCR検査結果が陰性なら、隔離が終了し行動できるようになります。逆に陽性だと、14日間も隔離しなければいけませんので十分注意してください。
そして筆者はここでつまづきました。通常は24-36時間で結果が出るのですが、待てど暮らせど連絡がこない。人によってはわずか3時間で結果が来た事例もあるのに。
不安に駆られた筆者は次のような行動に出ました。もし結果が来ない場合は参考にしてみてください。
- test & goのサポートセンターにメール:返信なし
- test & goのサポートセンターに電話:検査の予約番号などを聞かれるだけで進捗なし
- お問い合わせフォームからメッセージ:業を煮やした筆者はテストを実施しているFemiという会社のフォームから問い合わせするという暴挙にでました
結局、丸々3日間(72時間)以上もホテルで自主隔離を余儀なくされました。勝手に隔離を終了して見つかると、入国禁止を食らう可能性があると書いてありおそれをなしたためです。
指をくわえて外の景色を眺めているのは辛かったです。
隔離の終了
自己隔離から丸三日を過ぎ、絶望していたところ、ようやくtest & goからメールで連絡がありました。幸運なことにPCRも陰性とわかり歓喜の瞬間でした。
これで自己隔離も終了し、行動開始となりました。
後にわかったことですが、イスラエルではオミクロンの感染者が激増しており、検査機関の手が回っていなかったということです。
今回の筆者のように、状況によってPCR検査結果が出るまでの時間が変わることがあるので注意してください。
細心の注意を払って確実な入国を!
コロナ禍の入国には手順の漏れなく細心の注意が必要です。要件を満たさず、渡航できなかった..とならないよう入念に準備しましょう。
少しでも入国のお役に立てれば嬉しいです。
入国後の観光情報については、こちらもあわせてチェックしてみてくださいね。